月の木漏れ陽亭
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涙隠して憂う
   万葉集を語ってみよう ⑤



 万葉集の世界へようこそ (笑)

 今日の歌を紹介。




  雲隠り行方を無みと わが恋ふるをや

     君が見まく欲(ほ)りする




            豊前国(とよくにのみちのくち)の娘子(をと

            め)の月の歌一首



 訳)) 雲に隠れて行方が分からないので、私が見たいと思っている月

     を、あなたが見たいとおっしゃるのですか。



 文法)) 無み~ないので。

      をや~格助詞「を」+係助詞「や」。~を・・・だろうか。

      見まく~上一段動詞「見る」の未然形+推量の助動詞「む」

      のク語法「まく」。見るであろうと思われること。見よう

      とすること。

      欲りす~のちに欲しがる。望む。

      る~助動詞。受身の意(だと思う)。~れる。~される。


 豊前国の娘子

   伝不詳。豊前国(今の福岡県西部から大分県北西部)出身の女性。

   遊行女婦(うかれめ)であったと推測される。万葉集に二首の歌を

   残している。苗字を大宅(おほやけ)という。






 じつはこの歌、返歌なのに誰から贈られた歌なのか分からないらしい。

 よって、詳しい意味は分からないのだそうだ。

 ここから先は想像力に任せるしかない (笑)

 娘子は浮かれ女だったというから、そんなに身分の高い人に返した歌

 ではないのかも知れない。

 ちなみに浮かれ女というのは、遊女のことだ。この当時の遊女が江戸

 時代などのようなものを指すのかどうかは分からないけど。きっと旅

 しながら身体を売っていたのか?

 ともかくそんな女の歌だから、天皇や皇子が相手ではないだろう。

 贈られた歌がどんな歌であったか分からないから、この返歌もどんな

 意味を呈してくるのか分からない。

 一見、心変わりをしてしまった相手を詰っているようにも見える。

 私は月を見たいのに見えない。けれどあなたは月を見ようとしている。

 この中での「月」は女性であり、もう私ではない違う女性を想ってい

 るのか、と嘆いているとしたらどうだろうか。「私」にとっての月は

 この場合「あなた」になる。

 あるいは、こんな身分の低い私だけれど、それでもあなたは私を欲して

 くれるのですか、という風にも見える。

 私の解釈はそうとうずれてるのかも知れない (笑)

 なにしろ知識も学力もないに等しいから、間違ってる可能性はある。

 でもこうして想像力を膨らませて、自分なりに解釈してみるのも楽しい

 じゃないか。分からないからこその愉しみ方というのもあるもの。

 私はこの歌から、どうしても悲恋じみた匂いを感じてしまう。

 みなさんはどう思われたでしょうか?
            












    ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「LOVE AFFAIR

     ~秘密のデート~」から拝借しています  










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雨の奏でるストーリー
   万葉集を語ってみよう ④



 久しぶりに万葉集でも。



   ひさかたの雨は降りしく  思ふ子が

    宿に今夜(こよひ)は明かして行かむ


 
                       内舎人(うどねり)大伴家持




 

 この歌は、安積親王(あさかのみこ)が左少弁藤原八束(やつ

 か)の家で宴会をした日に、内舎人大伴家持が作ったものです。



 訳:雨はしきりに降っている。いとしく思う子の家で今夜は明か

    してゆこう。


 文法:「ひさかたの」は、天に関係がある名詞にかかる枕詞。こ

     の場合は、「雨」。

     「降りしく」~降り頻(し)く。しきりに降る。たえまなく降る。

     「思ふ子」~子供という意味ではなく、かわいく思う子とい

     う意味。恋人のこと。

     「行かむ」~「む」は助動詞。ここでは~しようという意志

     で使われている。~行こう。



 大伴家持~内舎人(うどねり)というのは、律令制における官

        職のひとつ。大伴家持は万葉集末期の官人です。

        この人の(この歌を作った時の)役職が内舎人。

        旅人(たびと)の子。
  
 解釈:おおよそ二通りあるようです。

  1.この家の近くに、恋人の家があるので、そこへ泊まりに行こ

   うかな・・と、大伴家持が宴の席で公言することで、宴席で笑

   いをとっている。

  2.夜も更けてきたので、藤原八束の家に泊まって、朝まで飲も

   うか!と宣言した歌。それを、わざと色っぽい歌に仕立てて、

   「恋人の家に来ているように、今日の宴は楽しい」と表現している。


 当時の宴は、「この宴会は楽しい」と主催者をほめる意味で、朝ま

 で続けるのが礼儀だったようです。この歌の解釈も多分、大伴家持が、

 宴会の主催者である藤原八束に気を使って作ったものと推測され

 るようです。


 安積親王~神亀5年(728年) - 天平16年閏1月13日(744年3月7日)。

        聖武天皇の第2皇子。母は県犬養広刀自(あがたのいぬ

        かいひろとじ)。


 藤原八束~霊亀元年(715年) - 天平神護2年3月12日(766年4月29

        日)。奈良時代の政治家。藤原北家の藤原房前(ふささき)

        の三男。母は敏達天皇の子孫である皇族の牟漏女王(む

        ろのおおきみ)。天平宝字4年(760年)頃には真楯(またて)

        という名を賜っている。、この時の名はまだ八束(やつか)。



 と、まあ。こんな感じでしょうか。八束と家持は、結構親交が深かったよ

 うです。二人とも当時はかなりの優秀な人物だったと推測されてもいます。

 家持はプレイボーイだったらしく、そんな彼だからこそ、宴会でこういう色っ

 ぽい歌が作れるのでしょうね イチゴ乗せコリラックマ


 












   ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「女のカッパ」の歌詞の

    一節から拝借しています  







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月は十六夜垂ゆる影
   万葉集を語ってみよう ③


 今日はこんな歌を紹介してみます。



   天(あめ)にます月読(つくよみ)をとこ 幣(まひ)はせむ

       今夜(こよい)の長さ五百夜(いほよ)継ぎこそ




 この歌は、湯原王(ゆはらのおうきみ)の一首。


  湯原王

   天智(てんじ)天皇の皇子である志貴皇子(しきのみこ)の子。

   光仁(こうにん)天皇の弟にあたる。詳細はよくわかっていない。



 訳:天上においでになる月読男よ、礼はいたしましょう。どうぞ今夜

    の長さを五百夜も継いで下さい。


     ※月は男性と考えられた。神話では日神天照大神の弟とし

       て伝えられている。


 文法:(天に)ます~いらっしゃる。尊敬語。

     幣~謝礼の品として神に捧げたり、人に贈るもの。

     (幣は)せむ~「せ」は、使役・尊敬。「む」は、推量・意志・婉

     曲の意。合わせて、~ましょう。

     こそ~係助詞。最も強い指示。



 この歌、ちょっと優雅な感じしません?

 身分高い人が優雅に歌っている姿が想像できます。

 なんていうか、情感的というか、ロマンチストというか。

 ほろ酔い加減のような、夢見がちなような。

 湯原王は、政治面ではまったく姿を見せない皇子です。

 政治よりもこうして、月を見上げては歌を詠む方が好きだったのかも

 知れないなぁ・・・と思ってしまいました 三日月の夜








  ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「CRY 哀 CRY」の

   歌詞の一節から拝借しています  勾玉


 
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小粋な言葉
   万葉集を語ってみよう ②


 久し振りにこんなコーナー、復活 (笑)

 さあ、今日のターゲットは・・・

    鏡王女(かがみのおほきみ)

 さて、まずはこの女性がどういう人だったのかを簡単に

 説明しますね。

 近江の鏡山の神を祭る鏡王(かがみのおほきみ)の子

 で、額田王(ぬかたのおほきみ)の姉。という説が一番

 の有力説。

 始めは、天智天皇の寵愛を受け、のち藤原鎌足の正室

 になる。

 姉妹なのに、妹の額田王よりはあまり知られてないです

 よね。鎌足の奥さんなのに、知名度が低いというのも珍し

 いものです。



     鏡王女の和(あは)せ奉る御歌一首

 秋山の木(こ)の下隠り行く水の  われこそ益さめ

           思ほすよりは



 訳) 秋の山の木の下隠れに流れて行く水のように、私の方

     こそ深い思いはまさるでしょう。あなたがお思い下さる

     よりは。

 文法) 益さめ~まさるの意。

      思ほす~「おもふ」に尊敬の助動詞「す」のついたもの。

            「め」は推量の助動詞「む」が係助詞「こそ」と

            の係り結びにより已然形となっている。

            お思いになるの意。
         
      「ます」は、前の句からの続きでは「(水が)増す」意、後

      の句への続きでは「(思いが)勝る」の意。「まさめ」の「め」

      は推量の助動詞「む」が係助詞「こそ」との係り結びにより

      已然形をとったもの。

 補記) 当時皇太子であった中大兄皇子(天智天皇)の「妹が家も継

      ぎて見ましを大和なる大島の嶺に家もあらましを」に答えた

      歌。この歌についてはまた機会があれば。


 つまり、この歌は夫であった鎌足との歌のやりとりではなく、天智天

 皇への返歌です。


 私の方が思いは勝るでしょう・・・いい言葉ですねえ。古代の人は本

 当に洒落心があって、掛詞や粋な言葉が多彩。素敵ですね。



  ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「恋はお熱く」の歌詞

   の一節から拝借しています  スプーン



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波の音は今宵もブルー
   万葉集を語ってみよう①


 古典に興味はありますか?

 難しい・読めない・文法が苦手・・・。色んな意見がある

 かと思いますが。万葉集は歴史が好きなら絶対に面白

 いと感じるハズ。なぜなら、歌の影には必ずといってい

 いほど政治・歴史が背景にあるから。

 特に万葉集は時の帝や皇子、王族や権力者たちが残

 した貴重な資料でもあります。そんないわば歴史を作っ

 てきた彼らの言葉(歌)を紐解いていくとその時の時代

 も分かってとても面白いです。

 今日は安貴王(あきのおおきみ)について綴ってみます。


  安貴王(あきのおおきみ)

   天智天皇の曾孫。志貴(しき)の皇子の孫。春日王の子。

   市原王の父。妻は紀女郎(きのいらつめ)。

   他の皇族に比べて昇進が遅れ、不遇であったらしい。

   養老末年、因幡八上采女(藤原麻呂に娶られ浜成を産ん

   だ采女と同一人であろう)を娶り「不敬之罪」で本郷に退却

   させられる。

   (注)現役の采女を娶ったのであれば、天皇に対する侮辱と

   なり、「大不敬」にあたる。したがって「因幡八上采女」(い

   なばのやがみのうねめ)は采女あがりの婦人の字(あざな=

   通称)であろう。ここに言う「不敬之罪」とは、おそらく八上采

   女の夫であった藤原麻呂に対する不敬であったと思われる。

   むろん罪状は姦通。ちなみに相手の采女はその罪により

   因幡に追放された。


 (注)采女(うねめ)とは、日本の朝廷において天皇や皇后に

   近侍し、食事など身の回りの雑事を専門に行う女官のこと。

   平安時代以降は廃れ、特別な行事の時のみの役職となった。



     伊勢国に幸(いでま)しし時 安貴王の作る歌一首


  伊勢の海の沖つ白波花にもが  包みて妹(いも)が家づとにせむ



   訳) 伊勢の海の沖の白波が花であればよいなあ。そうした

      ら包んでいって妻への土産にしよう。

   補記) 養老二年(718)二月から三月にかけて元正天皇の美

       濃行幸があり、伊勢国を通過した。「伊勢の海」は伊勢

       湾および三重県南部の海。

   文法) 「沖つ」は白波にかかる枕ことば。

        「もが」は願望を表す終助詞。~たらなあ。

        「家づと」は我が家への土産。

        「妹」は近しい女性のこと。つまり妻。

        最後の「む」は推量の助動詞。ここでは意志~しよう

        の意味。


 どの時代でも姦通というのは重い罪にあたいする行為なんですね。

 この歌自体は割りと好きなんです。


 
   ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「希望の轍」の

    歌詞の一節から拝借しています  絵文字名を入力してください



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