月の木漏れ陽亭
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夢見る少年同士
   「女友達」③


       ※あらすじからお読み下さい  






  ふと、話題は四人のこれからの道に就いてになった。忍は

  浪人し、医学科を目指すと言う。愛子は調理学校に行き、

  将来は調理師になりたいと言う。麻衣子は美術学校に行き、

  マティスやゴーギャンを勉強するつもりだと言う。

  「陽子は教師ね」

  愛子が念を押すように言う。陽子は何も言わず頷く。

  「出会った当初から言っていたものね。夢を諦めずに頑張り

  なさいよ。浜さんを目指すのでしょう」

  忍が半ばからかいながら、陽子の脇腹を突きながらにやに

  やして言う。陽子は「浜さん」という言葉が出てきたので嬉し

  くなり、有頂天に話し出す。

  「そう、私は浜さんのような教師を目指すわ。それがどんなに

  険しい道だとしても負ける訳にはいかない。私は私の理想で

  ある所の先生に近づく為には沢山の努力もするし、勉強もす

  るわ。早く教師になってあの人の傍で働くの。でもこれは決し

  て傍に居たくて教師になるのではないのよ。決して私はそん

  な空想家じゃない。文学が好きだからよ。そりゃあの人は数

  学だけども人間性はそれとは関係ないわ。総理大臣やってる

  からって偉いとは限らないし、ましてや乞食だからっていって

  その人が立派ではないとは言い切れないのよ。解るかしら。

  あんな良い人は中々居ないものよ。私はもっと文学を究めて、

  そうしてあの人の傍で文学を教えてゆくの。それが私の夢」


  話に夢中になって息が弾んでいる。ちらと三人を見ると、呆れ

  た顔でしかし、陽子らしいと言って笑っている。少し熱中し過ぎ

  たなと赤面して、

  「もうよしましょう。それよりも皆バラバラになってしまうのだから、

  今度逢う約束でもしましょうよ」

  少しわざとらしいかしらんと思ったが、それくらいしかこの場をは

  ぐらかす言葉が浮かんでこなかった。

  幸いなことに皆この約束に注意がいったらしく、次の土曜にし

  ようだの、日曜にしようだの、いや明日にしようなどと言っている。

  陽子は、このままでは埒が明かないと判断して

  「では、こうしましょう。毎月第三土曜日。時間は十時。場所は川

  崎駅。それから、若葉の会とでも名付けましょう」

  一行はそれで別れた。


  さて、約束の日が来た。少しは大人らしい服をと母が買ってきた

  新しいブラウスに着替えて家を後にする。爽やかな朝だ。新品の

  白いブラウスに四月の暖かい風が当たって、それが体から離れ

  たり、ピタリとくっついたりする。膝よりも少し短めの黒いスカートを

  穿いて、陽子は待ち合わせの場所へと急ぐ。




                           続き~





 ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「BOHBO No5」の

  歌詞の一節から拝借しています  



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