月の木漏れ陽亭
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荒れ果てた脳内
   「女友達」 ⑤


        ※あらすじからご覧下さいませ  小梅ちゃん






  走っている所為で体が熱くなり、汗ばんでくる。息もかなり

  荒い。体とは反対に段々と心が冷めてくるのを陽子は冷静

  に不思議だと感じずにはいられなかった。心が平常心に近

  づいてくるに従って、あんなものかと思う。

  
  人間は変わる。変わらない方が可笑しいのだ。所詮は口だ

  けの生き物。嫌なものと思う。

  次第に後悔の念よりも憤慨の念の方が強くなってきた。三人

  は私の心を欺いたのだ。掌(たなごころ)でうんと遊んでおき

  ながら飽きたからドブに捨てるが如く、私を捨てたのだ。あの

  夢のような語らいも誠実な思想も共に流した美しき涙もあの

  欅の並木道で約束したことも全ては嘘だったのだ。私は騙さ

  れた。完全に心を操られた。


  陽子は走り続ける。走りながら、しかしこの考えはいけないと

  自分を叱咤する。けれどこの思念は中々消えず、さっきよりも

  更に広がってくる。苦しくて、辛くて、遣る瀬無くなって、ああ

  私はもう誰も信じないと思う。


  ふと気付くと学校の前に居る。何故私は此処に来たのだろう

  と思いながら、しかし心の何処かで此処に来ることを望んでい

  たかのような気がして、赴くままに校内へ入った。

  教室に入る。とてもしんとしている。耳が痛い。静けさが針のよ

  うに陽子の体に突き刺さってくる。痛い。とても痛い。窓の傍に

  行く。大きく深呼吸をして考える。私はどうしたらよいのだろう。

  どうするべきなのだろう。私は今日、一気に大切なものをなくし

  てしまった。友情も信頼も思想も。私はこれから果たして生きて

  ゆけるのだろうか。

  そこへ、後ろから声をかけてきたものがいた。浜田先生である。

  びっくりした顔をしてにこにこ笑いながら此方にやって来る。先

  生は何時もの陽子ではないことを悟ったらしく、静かに、

  「どうした」

  と言った。その言葉がやけに優しく感ぜられたので、陽子は泣き

  崩れてしまった。



                     続く~






   ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「Soul Bomber」の

    歌詞の一節から拝借しています  朝顔



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