月の木漏れ陽亭
いらっしゃいませ☆  リニューアル!詩作やら日記がメインです。趣味や日々のあれこれを語っています☆  みなさま、どうぞごゆっくりとしていって下さいませww
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過去を巡らすメリーゴーランド
   「女友達」 ⑦


      ※あらすじからご覧下さいませ  金魚鉢





  陽子は何も言わない。ただ黙って先生を見つめている。

  遠くで生徒の声が微かに聞こえる。先生はまた話し出

  した。

  「正直言ってね、死のうと思ったさ。でもね、馬鹿げてい

  ると思った。たかが友達の為に自分が死のうと思いつい

  たのも、髪を伸ばしたくらいでそう思い詰めてしまった自

  分にも。そしてね、考えたんだ。

  あいつはあの髪型のように本当に人間も変わってしまっ

  たのかどうか。確かめる必要があると思った。お前はあの

  約束を憶えているかと聞いたんだ。そいつは憶えていた。

  卒業する時にね、学校の裏庭にタイムカプセルを埋めたん

  だ。そして、十年経ったら見に行こうという約束をしたんだ。

  そいつは忘れずにいてくれたんだ。先生とそいつとは抱き

  合った。お互いがお互いの背中をばんばん叩いてね、先生

  は心配かけやがって、吃驚させやがってという思いを込め

  て、奴はきっと先生のそんな気持ちを解っていたのだろうな。

  ばんばん叩きながらそいつは済まなかった、けれど外見だ

  けだと言ったんだ。それを聞いて先生は、はっとなった。何

  故はっとなったか解るかい」

  先生は首だけを此方に向けて優しげに聞いた。けれどその

  聞き方は、別に陽子に答えを求めているようにも思われない

  ように見えた。陽子はただ頭(かぶり)を振った。

  


                 続く~




   ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの桑田さんとミスチルの

    桜井さんのコラボ曲「奇跡の地球」の歌詞の一節から拝借

    しています  




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