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月の木漏れ陽亭
いらっしゃいませ☆  リニューアル!詩作やら日記がメインです。趣味や日々のあれこれを語っています☆  みなさま、どうぞごゆっくりとしていって下さいませww
汚れ我が身の罪ほろぼしに
   「お菊と清十郎」



 私はお菊人形

 白い面(おもて)に紅をさした唇

 長い髪を粋に結い上げ

 ハイカラな着物をまとった人形

 
 自分で動くことはできず

 いつでもご主人さまの

 清十郎さまに操られるこの身


 感情も心も無い筈なのに

 気付けば私は

 清十郎さまに恋をしている


 想いは日に日に募り

 能面の頬を濡らすあまり


 けれど私は人形

 人間のように

 恋をしたって

 心をもったって

 所詮は作りものでしかなくて

 
 その内清十郎さまに

 恋人ができて

 私はこの世を怨み

 この身を呪い

 夜な夜な

 髪を乱しながら

 泣き暮れる


 芝居の中でも

 私は男に捨てられた

 「お菊」を演じて

 今こうして

 恋する男に

 この想いさえも

 気付いてもらえない

 悲しい女を演じている


 けれど

 どんなに清十郎さまが

 他の女を好いていようとも

 この私は


 このお菊だけは

 決して手放さない

 嬉しいけれど切ない

 我が胸の内

 ただ清十郎さまだけが

 知らない


 人間になりたい

 この身が変われば

 心も体も私のもの

 あんな女には渡したくない

 精悍で気の優しい清十郎さま

 本当の貴方をわかっているのは

 この私だけ

 きっとあの女に

 誑かされたに違いない


 ああ

 この身が人間になれたなら


 この醜い心の声が

 聞こえたのか

 ある日

 気の狂った女が

 私を罵り刃物で

 切り刻もうとした


 とっさに私を庇った清十郎さま

 おかわいそうに

 人形師として大切な腕を

 傷付けてしまった

 私への愛故に

 簡単に女を裏切り

 殺めてくれた優しいお人


 ああ

 清十郎さまは

 私を選んでくれた

 生身の人間の女よりも

 顔色一つ変えられない

 このお菊のことを


 私は知っていた

 清十郎さまが

 私を選んでくれることを

 
 私を見つめる目

 その仕草

 その気遣い

 まるで恋人のように

 慈しみ深く接してくれる

 清十郎さま


 私をそっと抱き上げ

 小さな小舟に二人だけ

 波に揺られながら

 どこか知らない場所まで

 ずっと一緒


 ぽたりぽたりと

 私の白い顔に

 清十郎さまの

 赤い血が滴る


 哀しそうに

 切なそうに
 
 小さく微笑みながら

 私と清十郎さまの手には

 赤い紐


 どこまでも一緒に

 離れないように

 たとえ二人

 地獄に墜ちようとも

 私たちはどこまでも

 一緒


 ゆらり

 ゆらり

 私と清十郎さまを乗せた

 小さな小舟は

 どこまでも

 揺られたまま









 クドイ詩ですみません・・・えっと

 なんていうか、もっと、こう・・・

 幻想的にというか、切ないまでの恋心とか

 そんなのが書きたかったんだけど・・・ああああ

 なんか、クドイまんま終わった感でいっぱいだ・・・ 絵文字名を入力してください



         ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲

          「平和の琉歌」の歌詞の一節から拝借してます おとっつあん



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COMMENT

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シャイドリーマー | URL | 2008-06-28-Sat 11:22 [EDIT]
こんにちは。 くどいなんて、とんでもない。 物語性があって、情景が浮かびます。 個性的で、私は好きですよ~♪
シャイさん
星月 冬灯 | URL | 2008-06-28-Sat 12:08 [EDIT]
うわ~。有難うございます。
そう言ってもらえて、嬉しいです~
平成の近松、誕生!
ほんじゃけ | URL | 2008-06-28-Sat 16:39 [EDIT]
浄瑠璃の世界に近いですネ。
いまどき珍しい、フンイキ!
情念のようなものが漂ってきてイイですネ~!
はじめまして!
詩人の血 | URL | 2008-06-28-Sat 18:15 [EDIT]
泉鏡花です!
「高野聖」など書いています。
これは絶対お勧め!

ちゃおちゃお | URL | 2008-06-28-Sat 18:28 [EDIT]
初めまして♪
足跡から遊びにきました。
お芝居を見ているような…素敵ですね!
すっかり感情移入して読ませていただきました^^。
また寄らせていただきます。。。
ぎゃふん・・・
さくら | URL | 2008-06-28-Sat 22:42 [EDIT]
長編の詩ってすごいです
あたしのはこれほど長い詩はかけないので・・

これって、物語に3人でてるから、それぞれの立場でSpinOffが書けますねd(ゝ∀・)

あたしのオペラタッチのヤツは、出演者が多いので(これから多くなる・・)、それぞれの役に感情移入(設定した情景の中であたしが動くの)するのが大変で・・・

切ない詩・闇詩はなんとか・・・
今は心の詩をメインに書いて感覚を掴んでいる最中です。
まだ、絶望的な詩とか、神秘的な詩とかetc.etc.・・・いろいろ研究しなきゃだわ(´;ω;`)

お菊人形は清十郎に操られて踊るとき
とても光ってみえたでしょうね(///ω///)
だって、愛している人と踊っているのですもの
お菊人形だって、清十郎に一番綺麗な姿を見せようと、清十郎のために必死になって演じたとおもうの(*^_^*)

ガラスの仮面の月影千草と尾崎一蓮(紅天女の作者)のような関係?を思い浮かべてしまいました・・

さくらさん
星月 冬灯 | URL | 2008-06-28-Sat 23:32 [EDIT]
コメント有難うございますi-187
詩って、不思議ですよね・・・。小説とかと違って、曖昧で抽象的かつ短いから読む人それぞれに違う感情があって。
さくらさん風の思い描き方、嬉しいですvv有難うございます。スピンオフかぁ。思ってもみなかったな。なんか、すごいヒントをもらったような、世界が広がったような気がする。有難うございます i-237 
さくらさんの作品も楽しませて頂いてますよ~i-175

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