月の木漏れ陽亭
いらっしゃいませ☆  リニューアル!詩作やら日記がメインです。趣味や日々のあれこれを語っています☆  みなさま、どうぞごゆっくりとしていって下さいませww
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蒼いお月様が泣いております
   「祇園月夜」




  ある男と女の物語




  祇園精舎(しょうじゃ)の月の下(もと)に男と女

  男は深く女を愛し

  女は深く男を愛していた

  女はある商家の娘だった

  男は貧しい浪人




  月の揺れる水面のそばで

  二人は抱き合い、愛し合い、分かち合った

  だがやがて父の知る所により

  娘は男と引き離され

  ある立派な家に嫁がされた

  女は泣く泣く男に別れを告げ嫁入りした

  男は泣く泣く女を諦め途方に暮れた

  


  離れれば離れるだけ

  逢えなければ逢えないだけ

  二人の想いは赤い炎と化した

  格子窓から月を眺めては男を想い

  酒の杯(はい)に写し出される月を見ては女を想った




  空に光る星の林をも打ち砕くほどの

  秘めやかな想いに身を焦がし

  終(つい)には家を捨て身を捨て

  月の出ぬある晩に

  二人手を取って駆け出した

  離れぬようきつく、きつく手を結び

  儚い一時(いっとき)を惜しむかのように慈しみ

  悲しみの微笑みを交し合う




  大きな桜の樹の下

  漸く追いついた女の亭主が

  罵詈雑言吐いて大きく刀を振りかぶる

  調度真上に翳(かざ)した時

  どこに隠れていたか祇園の月が顔を出した




  まっすぐに振り下ろされる刀刃(とうじん)の

  月の光(ひかり)が射して煌くのを見た刹那ーーー

  男をとっさに庇(かば)った女が

  ゆっくりと地面に倒れてゆく

  今生(こんじょう)に見た景色は自分を斬りつけた瞬間

  飛び散った血飛沫(しぶき)が空に舞い

  月に映えた美しいまでも哀しい情景




  呆然と立ち竦む亭主に向けて

  女の血を浴びた男が狂気の如く斬り伏せる

  跪いて女の頬を優しく撫でながら

  男は狂泣き(くるいなき)し

  自らの刀で己(おの)が首を一突き




  哀れや哀れ、

  これが祇園に生きる男と女の悲しい宿命(さだめ)

  


  ただ残るは狂気を孕んだ桜の花と

  冷たく光る月だけだった





 ブログを始めて、最初の頃に載せた「お菊と清十郎」という

 詩の第二弾といった感じの妖しい詩でございます (笑)

 物語風です。

 以前載せた、「お菊~」もそうでしたが、これもどちらかと

 いうと、浄瑠璃のような雰囲気です。

 こういうの描くの、楽しくて好き。

 琵琶で弾き語ったら、もっと怖く聴こえるかな?

 

    お菊と清十郎  ←ココから飛べます。






    
    アップロードファイル みなさんへ アップロードファイル

 いつも遊びに来てくれて有難うございます。

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 お返事を書かせて頂いておりますので、そちらもご

 了承頂ければと思います。

 いつも有難うございます。











  ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「平和の

   琉歌」の歌詞の一節から拝借しています  さとと-絵の具ピンク


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COMMENT

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愛する、ということ
黒田裕樹 | URL | 2009-06-29-Mon 21:28 [EDIT]
現代の我が国では忘れ去られている「物語」ですね。
人は豊かになると、それと引き換えに大事なものを失うようです。

愛ではなく、打算や金銭、あるいは情事によって結ばれた、かりそめの恋人。
結びつくのは早いが、離れるのも早い。
二人の間に取り残された「小さな生命」の運命は…。

そんなかりそめが嫌だから、本当の「愛」を捜し求めて、未だにもがいている自分がここにいます(笑)。
でも人生、一筋に夢を追い続けるひと時があってもいいよね。

だって、今日のような話に深く耳を傾け、共感できる「幸福」もあるんですから。

ペカリ | URL | 2009-06-29-Mon 22:32 [EDIT]
いやあ、こういうの語ったら敵う者いませんね。さすがです。ひきこまれます。
管理人のみ閲覧できます
| | 2009-06-29-Mon 23:59 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
| | 2009-06-30-Tue 00:01 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
| | 2009-06-30-Tue 00:36 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理人のみ閲覧できます
| | 2009-06-30-Tue 01:06 [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます

まぁ | URL | 2009-06-30-Tue 01:56 [EDIT]
http://toka0224.blog17.fc2.com/blog-entry-19.html
↑↑【お菊と清十郎】 これでリンクOKのはず(笑)たぶん・・・(汗

やっぱりよいです。これは並みの人では書けませんよ・・・。
そして楽しい(笑)

いや(汗)このお話の内容が楽しいという意味ではないですよ(汗
このお話はとても悲しいお話です・・・(涙

話は変わって・・・・

冬灯さんへお願い・・・。リンクの名前も変更お願いします・・・わがままいってごめんなさい(汗)
黒田裕樹さんへ
星月 冬灯 | URL | 2009-06-30-Tue 04:02 [EDIT]
黒田裕樹さんへ

いつも有難うございます^^

>現代の我が国では忘れ去られている「物語」ですね。
人は豊かになると、それと引き換えに大事なものを失うようです。

人間はエゴの塊だから、きっと豊かになると、もっと欲張りな感情に
支配されてしまうのでしょうね。

>愛ではなく、打算や金銭、あるいは情事によって結ばれた、かりそめの恋人。
結びつくのは早いが、離れるのも早い。
二人の間に取り残された「小さな生命」の運命は…。

素敵な解説、有難うございますww
この二人ははなから結ばれないと思っているだけに、自分たちの世界観に
浸っている所があるかも知れません。それゆえに燃え上がる恋心って
ありますよね。悲恋には必ずといっていいつきものです^^

>そんなかりそめが嫌だから、本当の「愛」を捜し求めて、未だにもがいている自分がここにいます(笑)。
でも人生、一筋に夢を追い続けるひと時があってもいいよね。

私も同じですね(笑)
両親を見てると、特に慎重になってる節があるような気がします。
でも、確かに人生、一度しかないのだから、一度くらい恋に溺れてみるって、
素敵かも知れませんね^^

>だって、今日のような話に深く耳を傾け、共感できる「幸福」もあるんですから。

そのようにとらえてもらえて、作者日和につきますww
有難うございます♪
共感できる幸福。
素敵な言葉ですね^^

ほんものかどうかは別にしても、確かにこんな形の愛もあってもいいのかも
知れませんね。
ペカリさんへ
星月 冬灯 | URL | 2009-06-30-Tue 04:05 [EDIT]
ペカリさんへ

いつも有難うございます^^

>いやあ、こういうの語ったら敵う者いませんね。さすがです。ひきこまれます。

ほ、本当ですか~///
有難うございますww
実は自分でも結構気に入ってたりします(笑9
ただ、もう少しすっきり感を出せるようにしたいのですけど(汗)

浄瑠璃的な世界観が好きなので、また頑張って作ってみようと
思います^^
いつも有難うございます♪
まぁさんへ
星月 冬灯 | URL | 2009-06-30-Tue 04:13 [EDIT]
まぁさんへ

いつも有難うございます^^

>↑↑【お菊と清十郎】 これでリンクOKのはず(笑)たぶん・・・(汗

有難うございます ><
すみません。。ご面倒をおかけしてしまって(汗)

はい。できましたww
このアドレスをリンクすればいいんですね!
覚えておきます。。

>やっぱりよいです。これは並みの人では書けませんよ・・・。
そして楽しい(笑)

本当ですか~///
有難うございますぅ^^
そう言ってもらえると、嬉しいです♪
そして楽しんでもらえて、よかった(笑)

>いや(汗)このお話の内容が楽しいという意味ではないですよ(汗
このお話はとても悲しいお話です・・・(涙

ええww
悲恋なんで^^
でも、こういう雰囲気、お好きでよかったですww
自分では浄瑠璃的な世界観のつもりだったんですが。

>話は変わって・・・・

>冬灯さんへお願い・・・。リンクの名前も変更お願いします・・・わがままいってごめんなさい(汗)

あれ?!!
いえ、ごめんなさい!!
私、タイトル名も変えたつもりだったんですけど。。。
ほ、ほんとだ。戻ってますね(汗)
すみません。失礼しました!(謝)
すぐ直します。。。
アドレスも直したんですけど、リンクから飛べない? みたいですね。
これも私のやりかたがおかしいのかな・・・う~ん??
さすがだw
愛音 | URL | 2009-06-30-Tue 13:02 [EDIT]
さすがお姉たま
この背徳感とも言える退廃的な雰囲気
とっても好きですよ!(*´∇`*)
完璧に空気ごとその時代のその場所に変わったような
すばらしい惹きこまれ方でした(*^▽^*)

お菊と清十郎の方ゎ幻想的でゴスロリ好きな私好みな詩でしたね!
こちらゎホントに物語風の詩で
短い中で起承転結がしっかりまとめられていて
なんとも後味の良い詩でした♪

小春 | URL | 2009-06-30-Tue 14:38 [EDIT]
こんにちは。

切ない気持ちが、残りました。
やりきれない感情です。

人生に選択肢がないとき、結果がどこかで歪むもんだと
最近、よく感じます。
愛のお話なのに、人生の歩き方をも感じ…
それは、ちょっと悩んでいる私の捉え方なんですが(^^;
素敵なお話を、ありがとうございました!



planetarymoon | URL | 2009-06-30-Tue 21:34 [EDIT]
夢見がちな長女のせいか?
この歳になっても・・・
こういう命がけの恋ができるんじゃなかと思ってます

桜も蒼いお月様にも
切ない想い出があるな~しみじみ★
愛音ちゃんへ
星月 冬灯 | URL | 2009-07-01-Wed 09:23 [EDIT]
いつも有難うございます^^

>さすがお姉たま

えへっ/// (照れてみる) 笑。

>この背徳感とも言える退廃的な雰囲気
とっても好きですよ!(*´∇`*)

本当~?!
ちゃんと退廃的だった? ww

>完璧に空気ごとその時代のその場所に変わったような
すばらしい惹きこまれ方でした(*^▽^*)

有難う~ww
愛音ちゃん、褒め上手だから困るww
京都、使わせて頂きました^^

>お菊と清十郎の方ゎ幻想的でゴスロリ好きな私好みな詩でしたね!

良かった~ww

>こちらゎホントに物語風の詩で
短い中で起承転結がしっかりまとめられていて
なんとも後味の良い詩でした♪

後味いい? 笑。
こういう世界観描くの、楽しくてww
また描いたら、よかったら見てね~^^
小春さんへ
星月 冬灯 | URL | 2009-07-01-Wed 09:32 [EDIT]
いつも有難うございます^^

>切ない気持ちが、残りました。
やりきれない感情です。

ちょっと切なすぎちゃましたね。。。
恐れ入ります。

>人生に選択肢がないとき、結果がどこかで歪むもんだと
最近、よく感じます。

そうかも知れませんね。。。
それがひとりで考えてたら、間違った方向へ進んでしまう
こともあるかも知れませんよね。

>愛のお話なのに、人生の歩き方をも感じ…

有難うございます^^
そうとらえて頂けると、嬉しいです。
この二人は行き場がない故に悲惨な最期を遂げてしまい
ますが、もっと違う選択肢もあったのではと思います。
自分で描いておいてなんですけど (笑)
思いつめてしまうと、人間というのは行き詰まってしまって
歯車が違えてしまうこともありますよね。。。

>それは、ちょっと悩んでいる私の捉え方なんですが(^^;

私も同じ意見です^^
深くとらえて頂いて、有難うございますww

>素敵なお話を、ありがとうございました!

いえいえ~^^
こちらこそ、読んで頂き有難うございますww
暗い詩でしたけど (汗)
planetarymoonさんへ
星月 冬灯 | URL | 2009-07-01-Wed 09:37 [EDIT]
いつも有難うございます^^

>夢見がちな長女のせいか?
この歳になっても・・・
こういう命がけの恋ができるんじゃなかと思ってます

素敵なご意見ww
娘さんは夢見がちですか!
私と一緒だww
いつまでも抜けなくて困ったものです (笑)
命がけの恋かぁ~
まあ、人生一度きりですもんね。
一度くらいそんな経験してもいいですよね~^^

>桜も蒼いお月様にも
切ない想い出があるな~しみじみ★

切ない想い出かぁww
でも、その中にも素敵な想いもあるのでしょうねww

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