月の木漏れ陽亭
いらっしゃいませ☆  リニューアル!詩作やら日記がメインです。趣味や日々のあれこれを語っています☆  みなさま、どうぞごゆっくりとしていって下さいませww
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雨の奏でるストーリー
   万葉集を語ってみよう ④



 久しぶりに万葉集でも。



   ひさかたの雨は降りしく  思ふ子が

    宿に今夜(こよひ)は明かして行かむ


 
                       内舎人(うどねり)大伴家持




 

 この歌は、安積親王(あさかのみこ)が左少弁藤原八束(やつ

 か)の家で宴会をした日に、内舎人大伴家持が作ったものです。



 訳:雨はしきりに降っている。いとしく思う子の家で今夜は明か

    してゆこう。


 文法:「ひさかたの」は、天に関係がある名詞にかかる枕詞。こ

     の場合は、「雨」。

     「降りしく」~降り頻(し)く。しきりに降る。たえまなく降る。

     「思ふ子」~子供という意味ではなく、かわいく思う子とい

     う意味。恋人のこと。

     「行かむ」~「む」は助動詞。ここでは~しようという意志

     で使われている。~行こう。



 大伴家持~内舎人(うどねり)というのは、律令制における官

        職のひとつ。大伴家持は万葉集末期の官人です。

        この人の(この歌を作った時の)役職が内舎人。

        旅人(たびと)の子。
  
 解釈:おおよそ二通りあるようです。

  1.この家の近くに、恋人の家があるので、そこへ泊まりに行こ

   うかな・・と、大伴家持が宴の席で公言することで、宴席で笑

   いをとっている。

  2.夜も更けてきたので、藤原八束の家に泊まって、朝まで飲も

   うか!と宣言した歌。それを、わざと色っぽい歌に仕立てて、

   「恋人の家に来ているように、今日の宴は楽しい」と表現している。


 当時の宴は、「この宴会は楽しい」と主催者をほめる意味で、朝ま

 で続けるのが礼儀だったようです。この歌の解釈も多分、大伴家持が、

 宴会の主催者である藤原八束に気を使って作ったものと推測され

 るようです。


 安積親王~神亀5年(728年) - 天平16年閏1月13日(744年3月7日)。

        聖武天皇の第2皇子。母は県犬養広刀自(あがたのいぬ

        かいひろとじ)。


 藤原八束~霊亀元年(715年) - 天平神護2年3月12日(766年4月29

        日)。奈良時代の政治家。藤原北家の藤原房前(ふささき)

        の三男。母は敏達天皇の子孫である皇族の牟漏女王(む

        ろのおおきみ)。天平宝字4年(760年)頃には真楯(またて)

        という名を賜っている。、この時の名はまだ八束(やつか)。



 と、まあ。こんな感じでしょうか。八束と家持は、結構親交が深かったよ

 うです。二人とも当時はかなりの優秀な人物だったと推測されてもいます。

 家持はプレイボーイだったらしく、そんな彼だからこそ、宴会でこういう色っ

 ぽい歌が作れるのでしょうね イチゴ乗せコリラックマ


 












   ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「女のカッパ」の歌詞の

    一節から拝借しています  







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COMMENT

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事務局です。 | URL | 2010-05-23-Sun 18:26 [EDIT]
富山県の高岡市では万葉祭りというのがあり、
3日間昼夜を通して万葉集を歌い上げています。
6月頃だったような気がします。

朝露友夏 | URL | 2010-05-24-Mon 21:55 [EDIT]
おひさしぶりです。
古典の授業みたいでほんわかしました(。・∀・)ノ
古典の授業、大学にいた頃に凄く好きな授業があって
面白かったです。

雨もなんだか恋心を掻き立てそうですもんね♪
(o'∀'o)ノ
事務局です。さんへ
星月冬灯 | URL | 2010-05-25-Tue 15:42 [EDIT]
コメント有り難うございます^^
最近は遊びにいってもなかなかコメントを
残せなくてすみません・・・;;


> 富山県の高岡市では万葉祭りというのがあり、
> 3日間昼夜を通して万葉集を歌い上げています。
> 6月頃だったような気がします。

すごい祭りですね! 初めて聞きました。
富山地方も結構万葉にちなんだ場所が多いのでしょうか。
なんにしても素敵な催しものですね^^
それにしても3日連続というのもすごい (笑)
まさか、休まずに、なんてことはないですよね~
朝露友夏さんへ
星月冬灯 | URL | 2010-05-25-Tue 15:46 [EDIT]
> おひさしぶりです。

こちらこそ、ごぶさたしております^^
コメント有り難うございます☆
最近は遊びにいってもなかなかコメントを残せなくて
すみません;;

> 古典の授業みたいでほんわかしました(。・∀・)ノ
> 古典の授業、大学にいた頃に凄く好きな授業があって
> 面白かったです。

古典って、今使用している言葉とはかなり違うから
難しさもありますけど、日本語の流暢さと雅語の美しさ
には惹き込まれる魅力がありますよね^^

>
> 雨もなんだか恋心を掻き立てそうですもんね♪
> (o'∀'o)ノ

ですね^^
こうして読んでみると、案外雨模様の方が想像もかきたて
られるような気がしますww
面白いものですよね^^
万葉の世界
スターリングシルバー | URL | 2010-05-26-Wed 21:19 [EDIT]
こんばんは!

大伴家持いいですね。
伴一族は悲運な家系だと言われていますが、
このような華やかな歌はよいものですね。

スターリングシルバーさんへ
星月冬灯 | URL | 2010-06-04-Fri 11:33 [EDIT]
> こんばんは!

こんばんは!
ものすごく返信が遅くなってしまってすみません ><!!
さらにブログにも遊びに行けず・・・
前回、温かいコメントを頂いておきながら、いまだお礼の
一言も言えずに・・・ひじょうに心苦しいです。。。
お心遣い、すごく嬉しいです。いつも有り難うございますww

>
> 大伴家持いいですね。
> 伴一族は悲運な家系だと言われていますが、
> このような華やかな歌はよいものですね。

ですね^^
家主をもてなすための余興とはいえ、洒落てますよね。
この時代の人は自然とともに生きてるっていう感じだから
詠む歌も美しく凝ってますよね。
そういう所が万葉の素晴らしさなんでしょうね~☆

時間ができたら遊びに行きますね!

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