月の木漏れ陽亭
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仲間を裏切って
   わが友ヒットラー を読んで。


 また昔読んだ本の感想文を載せてみようと思います。

 


   「わが友ヒットラー」

          作者:三島由紀夫



  ぽとくん あらすじ ぽとくん

 独裁政権誕生前夜の運命的な数日間を再現し、狂気と権力

 構造を浮き彫りにした作品。戯曲。


  ペンギン 感想 ペンギン 

 この作品は、同じ戯曲でもある「サド侯爵夫人」と比較でき

 る作品である。サドが女性だけで構成されている劇だとすれ

 ば、こちらは逆に男性だけの劇でできている。また歴史的に

 いっても、どちらも名前が知れている程の人物を取り上げて

 いる。

 この作品もサドと同じようにとても素晴らしいものだと思う。

 私は、サドとこの作品を比べた時、こちらの方が怖いなと感

 じた。この話は題名からも分かる通り、「友」をメインとし

 ている。だから心温まる話を想像してしまう。しかし、この

 話はそんな生易しいものではなく、もっと複雑で寂しいもの

 となっている。あらためて友というもの、人間というものを

 考えさせられる内容である。

 登場している人物たちは、みな詩的である。それが全て男性

 と考えると、少し奇妙な感じがして、不気味にも思えるが、

 内容がダークで裏切りや本当の真実といったことをテーマに

 しているので、読んでいく内にそのおかしさが消えて怖くなっ

 てくる。ヒットラーを真の友と疑わず、昔の栄華を愛し、軍

 人として生きているレーム。その一途な一方的な友情をうっ

 とおしく感じ、ある時は嫌悪感を持つヒットラー。結局は、

 レームの信頼を裏切り、彼を殺してしまう。恐らく彼もレー

 ムのことが好きだったろう。嫌悪感を抱くとはいってもそれ

 は一瞬のこと。唯一の昔からの仲間であり、政治抜きで語り

 合えた友を殺さなければいけない境地に立たされてしまった

 ヒットラーは、とてもかわいそうだと思う。しかしまた、殺

 すことを命じたのが友ではないと信じて疑わずに死んでしまっ

 たレームも、ヒットラーに負けずとてもかわいそうだ。

 この事件によって、ヒットラーは苦しんだろう。死ぬ最後の

 瞬間まで決して自分を疑わなかったレームに対して、罪悪感

 を覚えたことだろう。これは、無論実話だが、ヒットラーは

 毎夜彼の夢を見てはうなされ、泣いたという。しかし、逆に

 いってしまえば、このレームがいなくなったおかげで重荷が

 取れたのも事実だろう。政治をやってゆく上で、どうしても

 邪魔な存在でしかなかった彼、そうして口に出す言葉といえ

 ば昔の自分と友。それらの口には出さないが「友情」という

 束縛からやっと解かれたヒットラーは、もしかしたらレーム

 が生きていた時よりもいなくなってからの方が良い顔になった

 かも知れない。

 この戯曲の素晴らしい点は、ヒットラーの心の表現の仕方である。

 実に繊細で政治家というよりはむしろ芸術家的な思考と行動を

 持ったヒットラーは、怖いというイメージはもちろんあるが、

 それよりも孤独・寂しさ・やり切れなさといったものが感じら

 れる。レームに対しては、どうしてもっと利巧な生き方ができ

 なかったのかと思う。もっと現実を見、巧く生きてゆくことが

 できたならば、このような事件は起きなかったろう。それがこ

 の男の儚さでもあり、純情さでもあるのだろう。

 いかにこの時代が狂い、人間味を失い、裏切りと恐怖と猜疑心

 の塊だけであったかがこの作品から伺われる。こんな時代に人

 を信じるという行為は果たして成りえないものなのだろうか。

 この作品は、その疑問も我々に投げかけているように感じる。

 まさに狂気と権力の構造を浮き彫りにしている内容だろう。

 これも「時代だった」というには、あまりにも悲しい。

 儚い事件を引き起こしてしまったのは、やはりレームの方で

 あろう。彼の純粋さが沈黙の束縛という凶器になって、ヒッ

 トラーを無意識の内に自分を裏切らせる、殺させる方向へと

 自らが導いてしまったのだろう。






 以前に「サド侯爵夫人」の感想を載せましたが、今日は同じ

 戯曲で、一冊としてまとまっているもう一方の戯曲について

 感想を載せてみました。

 これもそうとう昔の文章です。なので、いまいち意味不明な

 感が否めませんが、まあ、さらっと流し読みしてくれればと

 思います。

 三島の戯曲はなかなか面白いです。心情が見えそうで見えな

 いような、悲劇性があるけど、強い精神力を感じたり・・・。

 よかったら一度、読んでみて下さいな 本

 戯曲なんで、そんなに長くないですし。割と読みやすいと

 思います ホッと一息














   ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲「HONKY JILL~

    69(あいなめ)のブルース」から拝借しています   








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COMMENT

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こんにちは~
サム | URL | 2010-10-13-Wed 15:57 [EDIT]
ご訪問・コメント有難うございました。
御礼申し上げます。
御礼が遅くなりました。
お詫び申し上げます。
応援ポチ!
マインカンプ
MEGA一休DETH | URL | 2010-10-13-Wed 19:48 [EDIT]
マクドナルドから来ましたv-81
たすかに関西では「マクド」でしゅ。
ヒトラーさんの本は「わが闘争」読んだけど、記憶に残ってへんねん。
戯曲って、意味よく知らないのでグーぐるしてみる。
ここに来ると、興味の幅がひろがりすぎて
時間がなくなり集中できひんようになる。
罪なお方ねv-37
ちょっと、コメント返しもできてへんけど気長に
よろしくっすv-40
佐渡夫人はいるけど、マゾ婦人の物語はないんやねv-404
またゆっくりよるわねんv-341
こんばんは~
おひまさん | URL | 2010-10-13-Wed 21:50 [EDIT]
ご訪問&コメントありがとうございました。
その上、励ましていただき、うれしいかったです(*^_^*)

また遊びにきますんで、これからもよろしくです!
せんぱいへ
冬灯 | URL | 2010-10-13-Wed 22:22 [EDIT]
コメント有り難うございます^^


> マクドナルドから来ましたv-81

出た!! まわし者! (笑)

> たすかに関西では「マクド」でしゅ。

なぜでしょう?

> ヒトラーさんの本は「わが闘争」読んだけど、記憶に残ってへんねん。

おお! さすがせんぱいww
読む本が人と違う。

> 戯曲って、意味よく知らないのでグーぐるしてみる。

もしかしたら読み辛いかもですね~戯曲って。
シェイクスピアとか好きな人なら読むのも慣れてるでしょうけど。
まあ、脚本を読むみたいなものです^^

> ここに来ると、興味の幅がひろがりすぎて
> 時間がなくなり集中できひんようになる。
> 罪なお方ねv-37

ふふっ。罪な女、冬灯 (笑)

> ちょっと、コメント返しもできてへんけど気長に
> よろしくっすv-40

それは気にしないで下さい! 本当に!!
いつも楽しい記事にお腹がいっぱいでございますww

> 佐渡夫人はいるけど、マゾ婦人の物語はないんやねv-404
> またゆっくりよるわねんv-341

そういえば、そうですね~
書くか (笑)
おひまさんへ
冬灯 | URL | 2010-10-13-Wed 22:36 [EDIT]
> ご訪問&コメントありがとうございました。

こちらこそ、ご丁寧に有り難うございます^^
素敵なブログですね!
これからもちょくちょく通わせて頂きますねww

> その上、励ましていただき、うれしいかったです(*^_^*)

こうして出逢えたのもなにかの縁かとww
末長くお付き合いさせて頂きたいと思います^^

>
> また遊びにきますんで、これからもよろしくです!

こちらこそ宜しくお願いします^^
サムさんへ
冬灯 | URL | 2010-10-13-Wed 23:16 [EDIT]
> ご訪問・コメント有難うございました。

こちらこそ有り難うござます^^

> 御礼申し上げます。
> 御礼が遅くなりました。
> お詫び申し上げます。
> 応援ポチ!

ご丁寧に有り難うございますw
私もまたお邪魔させて頂きますね★

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