月の木漏れ陽亭
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青春が風と共に
   「兎の眼」を読んで



 昔読んだ時の感想です。



  「兎の眼」

    作者:灰谷健次郎


 神木 あらすじ 神木

 本当の教育とは何か? 新任女教師小谷先生は、

 子供達との交流の中で、力強い希望と、生きる

 ことの意味を学んでゆく。大阪の工業地帯を舞

 台に、辛い過去を背負って生きるバクじいさん、

 教員ヤクザ足立先生など、魅力的な人物が織り

 なす人間賛歌。荒廃する教育現場、断絶の深ま

 る家庭にあって、人の心の触れ合いを信じる灰

 谷文学は読まれ続ける。親と子の熱い共感を呼

 ぶ感動の長編。



 ハロウィン 感想 ハロウィン

 彼の小説は読みやすい。それもそのはず、彼は

 児童文学者でもあるからだ。大人だけではなく、

 子供たちにも読みやすい作品が彼の持ち味といっ

 てもいい。小学校の教科書にもいくつか作品が

 載っていたから知らない人はいないだろう。

 もともと私の夢は教師だったこともあり、この

 小説は私の「教科書」のような存在になった。

 主人公の小谷先生は純粋で初々しく、情熱に溢

 れている。まさしく教師という職業に憧れてい

 た新人先生そのものだ。その眼には楽しい未来

 が広がっていて、希望に満ち溢れ、夢に膨らん

 でいる。でも現実は違う。様々な子供たちがいる。

 裕福な子もいればこの小説の舞台にもなってい

 る、工業地帯の貧しい子たちもいる。貧困の差

 だけでなく、家庭環境も実に様々だ。親子の縁

 が薄い家庭もある。そういった一人ひとり環境

 や価値観の違う子供たちに接してゆくに従って、

 小谷先生は変わってゆく。

 現実を目の当たりにして、理想だけではなく、現

 状を明らかに見る勇気、そして子供たちを愛す

 る心。新人である女教師が心の成長を遂げてゆく。

 この小説は、そんな彼女の日記でもあるのだ。

 だから私は彼女の気持ちに同化した。私にも教師

 という職業に純粋に憧れや理想を抱いていたから

 だ。いわば彼女は私自身であり、読者自身でもあ

 る。傷つき、葛藤しながらも成長してゆく姿は心

 が熱くなる。そして同時に教育現場の難しさ、平

 等さ、純真さを考えさせられる。

 そしてなんといっても、足立先生の存在。彼は型

 破りで、大胆で剛勇な性格だ。その大らかさは子

 供たちのヒーロー的存在であり、仲間でもあり、

 人生の先輩でもあり、先生だ。周りの大人たちが

 子供たちの敏感な気持ちの変化に気づかない中、

 足立先生はそんな子供たちの一番の理解者であり、

 父親のような存在だ。小谷先生も最初は足立先生

 に多少の反発や戸惑いを感じるが、次第に子供た

 ちと同じく彼の人柄に惹かれてゆく。教師とはど

 うあるべきなのか、教師とはどうしてゆくべきな

 のか、小谷先生はその根底ともいえるべき大切な

 感情を足立先生の態度や言葉、子供たちとの交流

 により学んでゆくのだ。

 この作品を読んだら、きっと誰しもが足立先生の

 大ファンになるだろう。それだけ彼は魅力的で、

 子供たちから愛された先生なのだ。

 教師としての理想を高くもつことは必要だ。でも

 一番大事なのは、いかに現実を見据えていく眼力

 があるかどうかだ。一生懸命生きている子供たち

 に真剣に対峙する思いだ。

 それはひじょうに難しいことでもあるけれど、先

 生と呼ばれる立場にある者は、その気持ちを忘れ

 ずに持ち続けることが重要だと思う。

 灰谷ワールドは、まさにそのことを我々に教え、

 訴えている世界だ。

 子供や母親だけでなく、たくさんの人が彼の文学

 を読むべきだと思う。














    ※このカテゴリのタイトル名は、サザンの曲

     「本当は怖い愛とロマンス」の歌詞の一節

     から拝借しています  











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COMMENT

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さよ | URL | 2010-11-16-Tue 09:21 [EDIT]
私もこの本読みましたよ。ず~~と昔ですが・・。
教員をしている妹に勧められてね。
子育てにも通じるとても良い本だと思いました。
子育てに参考になりますが、実際はそううまくはいきませんでしたが・・。
さよさんへ
冬灯 | URL | 2010-11-16-Tue 11:50 [EDIT]
コメント有り難うございます^^


> 私もこの本読みましたよ。ず~~と昔ですが・・。

私もそうとう昔です ^^;
もしかしたら中学生頃だったかもしれません。
とてもいい本ですよね!

> 教員をしている妹に勧められてね。

そういえば、妹さんは学校の先生と仰ってましたよね^^
実は私の夢も先生でした。なれませんでしたけど。

> 子育てにも通じるとても良い本だと思いました。
> 子育てに参考になりますが、実際はそううまくはいきませんでしたが・・。

取り上げている内容が、子供たちと向き合う大人の話ですもんね。
確かに学校教育だけでなく、親子のバイブルにも向いてそうですね^^
やっぱり、現実と理想というのは違うものですよね。。。
環境や友人関係などでも変わったりしますし。
でも、子供と一緒に読む本としてはすごくいい作品だと思います^^

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